売買代金の決済方法と株の受け渡し
株式投資では、売買注文を出して取引が成立することを「約定」といい、受け渡しは、約定した日を含めて4営業日目に行われます。
オンライントレードの場合、前もって購入資金を預け入れているので、取引成立と同時に買い付け余力(当日に買い付け可能な金額の上限のこと)が減ることになります。
しかし、権利確定日に売買が成立し、買い付け余力が減ったからといって、その日に株主になれるわけではなく、配当金や株主優待を受ける権利が得られるのは、4営業日後となりますので注意が必要です。
どうしても権利を確定したい場合は、ギリギリでの注文は避け、少し早めに注文をだしておきましょう。
保管振替制度(ほふり)
保管振替制度とは、株券を(株)証券保管振替機構に集め、一括管理する制度のことを指し、通称「ほふり」と呼ばれています。
従来、株主になるには、株券を取り寄せ、名義の書き換えを行わなければならず、手続きが面倒で時間もかかっていました。
そのため、新たな仕組みとして「ほふり」が設立され、導入後は、株券そのものの受け渡しは不要、口座振替のみで株券の持ち主が変更できるようになり、現在ではオンライントレードの場合も、購入した株は「ほふり」に預けるのが一般的になっています。
投資家は株を購入したら、「ほふり」に実質株主届出書を提出、証券会社が自動的に手続きを行い、これだけで投資家は実質株主として登録されることになり、名義の書き換えの必要なく、株主と同様の権利が与えられることになります。
2009年6月には、株券不発行制度が導入されることになっており、上場企業の株は一斉にペーパーレス化に移行することになります。
それまでに「ほふり」を利用していれば、株券そのものの価値がなくなっても、配当を受け取ったり、株主総会に出席したりといった株主の権利はいままで通り確保されます。
保護預かり
ほふりと並ぶ株券の保管方法に、保護預かりがあります。
保護預かりとは、証券会社に名義書き換えをしてもらい、そのまま株券を預かってもらうことをいいます。
証券会社で株を購入し、株主としての権利を得るためには、「ほふり」を利用して実質株主の届出をするか、名義書き換えをしなければなりません。
証券会社で名義書き換えの手続きをしてもらうには、通常1~2週間かかり、決算時期の前後には、名義書き換えを受け付けていないこともありますので、必要な場合には早めに手続きを行っておきましょう。
保護預かりをお願いした株券は、証券会社の地下金庫などで厳重に保管されることになり、売買のたびに持ち歩かなくてもいいようになります。
月次報告書という預かり資産の明細が毎月届くため、保有している株の内容の確認もできます。